はくにゃんの調書

日記、何もしていないことに気がつく

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特に言うことがない
寝そべってパソコンをしてもダメ
回線がなくてもダメ
いつもの姿勢で画面に向かうということがない
音楽をきくもダメ
テレビをみる、そこそこ笑う
とにかくはやく帰りたい、じゃないと
ビールばかり昼から飲んで
退屈だ、そして来年度からは
退屈からは無縁の
生活がきたるのですか
嫌な話ばかり、未来の話はろくなものじゃない


家にも体にもボロがでてる
元旦、こちらでも雪が舞った
つもりはないけれど
とにかく寒い
寒さに弱い、寒さはヴェール
動くべきではないという君
車を転がす、というより
というとより僕が転がされる
このままでは人を轢き殺す
ことはなくても壁や植え込みくらい簡単につぶして
道のまんなかで止まってしまうひとり
見られることの嫌さ
慣れてるとえらい強気じゃない
もう二度とすれ違わないひとりなのに
かもしれないのに

神頼み
曾祖母参り
それ以上、はもう知らない
みんなまとめてかかってこい
カムヒア という声もしない
あなかしこの夜
ヨドバシに並ぶ友たち
たくさんのテレビの音がデカい
イヤホンがほしい
トイレが遠い
人が恋し
小さな声でなんでも話せる
だけれどほんとうの少しだけを
話す恋人が恋しい
家電のチラシ めくる
電話は嫌い

そして農家にもなれない
畑いじりとは言えない
遅くまでの生活がある
虫すらにも触れないのに、
こんなに小さいのに
この上に通っているということに
なにをこんなに
怖がっている、のと
もうひとつ母は言わない
なぞのうらない鑑定士
名前、環境、星の下
それが未来のはなし
親がまた親になってきた