はくにゃんの調書

日記、何もしていないことに気がつく

201531

数十時間前、荷物の搬出作業が終わる、
俺はただ隣でたばこを吸っているだけ
若い兄さんとおやじがせかせかとダンボールを運ぶ、
家具をものすごいはやさで梱包する、
俺はただ隣でたばこを吸っているだけ
熊本に行かれるんですか、実は僕も
熊本出身で、今日は楽しみにしてたんですよ、
お兄さんはこう嘘を言った、俺はそれを
ただ隣でたばこを吸いながら、嘘だ
と思った
あの人たちはものの強さをよく知っている
俺の知る限りでは、きつい仕事だ、
ただの力仕事だ、そう言われているが
彼の手つきには業にも似たなにかがあった
ものの強さを熟知している
ものの強さを知り過ぎている
あなたになら、この荷物壊されたって別に
かまいやしないんだぜ
そう言ってやった
隣でたばこを吸いながら

今日は部屋の汚さで大喧嘩をした
俺は怒りにまかせて掃除という名の
隠す行為を繰り返した
俺は性格が悪いので、口からどんどん
悪い言葉が出てくる、相手をどんなになじっても
まだ足りないくらい出てくる、そして手は
いらないものを次々にゴミ袋に詰めている
ただ隣でたばこを吸っているだけで
ふたりで生活すれば当然、部屋は汚くなるものだ
だからお互いやれるだけやった範囲で
落ち着いたところが生活圏だ
そう思っていたから、
あなたが来て部屋が汚くなっただとか、
バイト終わり帰ってくるなりため息まじりに
部屋が汚いとか言われて
頭に来た
何を言っているんだ
あたりまえじゃないか
そんなこともわからずに、
同棲したいだの言っていたのか、お前は
ぐちぐち言いながら、本当に性格の悪いことを言い放ちながら
それでも言ってはいけない、一線を超えるようなことを
俺は引っ込めた、それがまだおさまりきれずに
こうしてだらだらここに書いている
言っちまおうか、なぁ、言っちまおうか
ここに書いてやると思ってはじめたんだが
言っちまおうじゃないの
あさはかに