はくにゃんの調書

日記、何もしていないことに気がつく

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こどもの日
こいのぼりが路地奥の家にあった
屋根より高いなんて嘘
せいぜい二階の洗濯物より
自由な程度
ゴールデン・ウイークがいつまでなのかまったくわかっていない
休息の日々
ときどき動きが止まる画面に
音もしない深夜
ふーと思い出して
アルコールを飲むようにしても
あたまは痛いし皮膚が赤くなる
やがてやめると思う
それがいいとも思う

ワニ映画は退屈だというのが
私のなかで凝り固まりつつある
ドキュメンタ・リーのはなしではなく
あくまでパニックとして
しかし、我々のまわりにワニは思ったよりもすくない
「ブラック・ウォーター」
このニ作だ
前者は、ベースド・オン・ノン・フィクション、つまり実際にあったはなしに基づいているという
水面の不気味さに全振りしたようなものだ
後者が問題だった
ぼくは「トレマーズ」のような派手で愉快なものを期待していたんだが
マン・イー・ター
これが人食いの音だ
じつにプレーンでわかりやすい
人食いという音だ
だが「マンイーター」のワニと音響は
あまりに隠密で俊敏すぎた
そう、人が喰われたことが
画面から目を離したらわからないくらいに