はくにゃんの調書

日記、何もしていないことに気がつく

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TくんがZippoで火をつけるとやはりそのにおいがすると言った。Tはそのとき僕の持っていた100円のライターで火をつけて吸ったから、普段のにおいがせずにそうやって思い出したのだろう。
アメリカン・ソルジャーズという映画と、男たちの戦場という映画を見て、あらためて難しいなと思った。ドンパチがあればいいものではないというのが前者ではよくわかる。撃つところを、銃口の向くさきから捉えるのはその背中の安寧をあたりまえに示しているようにも思われる。何故かのんのんとしているように感じる。また後者は、日本兵がまるでお化けのようにあらわれる。あらわれるだけならまだしも、(見通しの悪いじゃんぐるとはそういうとのかもなとも思う)驚きをさそうようなSEが見事なまでに挿入され、驚かない僕が他人事のふりになる。ただ、やっぱりイケイケの東洋人はああいうふうにも見えたのだろうとも思う。ある日とつぜんLINEがきて、そのことについてだけふと話したところでもあるが、驚きと怖さというと、フォレスト・ガンプベトナム戦争の一幕はいろいろな恐ろしさが詰まっていると思う。何ヶ月も降り続いた雨が止むと、銃弾が飛んでくる
さいきん、なにかのスポーツの大会かなにかで、偉大な仕事をした人が言っていたらしいのだが、その大会で優勝する夢を見たことを、優勝してからの光景で思い出したのだという。夢をはっきりと覚えていてメモを取れる人もいる。僕はさいきん、とんと夢を覚えていないし、なにか思い出させるような景色も見ていない。知人に似た人を見て、知人に似た靴を履くまったく知人でない人を後ろから眺めて歩く。